北陸地方の金融機関決算発表

銀行経営自身の問題なのか、地域経済の伸び悩みの要素が大きいのか。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080523c6b2302z23.html

北陸3県の地銀6行の2008年3月期決算が23日出そろった。本業のもうけを示すコア業務純益は6行いずれも減り、09年3月期も微減の福邦銀行を含めて4行で減少する見通し。

北陸銀も本業の伸び悩みにもがいている。経費率の低さでみた効率性は地銀トップ級、北陸では群を抜いているが、前期の成長性を示すコア業務粗利益は前の期比でマイナス。ほかの5行もコア業務粗利益は減った。

少し前の記事をみると、地域の大手信金の報道があるが、厳しい内容。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080520c6b2002720.html

金沢信用金庫(金沢市)が20日発表した2008年3月期単独決算は、最終損益が117億9100万円の赤字(前の期は2億6800万円の黒字)と7期ぶりの赤字になった。引き当てを積み増し、不良債権処理に伴う損失が161億円と前の期比4.6倍に増えた。
コア業務純益は21%減の28億7700万円。
利ざやが縮小し資金利益は5%減少。経常損益は133億2400万円の赤字。
不良債権比率は9.68%と1.74ポイント上昇。不良債権のうち担保や引当金でカバーしている割合を示す保全率は82.33%と15.52ポイント引き上げ。
「あくまで予防的引き当て。多くの取引先は事業も利払いも滞っておらず、金庫として再生支援に取り組んでいく」。09年3月期の最終損益は7億円の黒字を見込む。不良債権処理損失は16億円に圧縮する

リスク管理を自ら強化し、引き当てなども厚めに積んでいるということなのでしょうが、地元経済の停滞ということを間接的に示すと受け止めることもできるように思います。