新日本石油、ガソリン卸値を市場連動で決定

日経夕刊記事。新日本石油が、10月から、ガソリンなど石油製品の卸値を、現在のコスト積み上げ型から、市場連動型にするというもの。市場連動型の方が透明性の高い市場価格をもとに価格を自動的に決定することが可能という。また月ごとの価格改定を週毎に改めるという。
顧客である石油販売会社は、当児湯工業品取引所の先物価格、あるいは、大手調査会社が公表しているスポット(業者間転売)価格のいずれかを選ぶ。1週間の平均価格に運賃などの諸経費を加えて翌週分の卸値とする。
対象はガソリン、灯油、軽油、ボイラー用などのA重油の4種類。

現在の方法では、1ヶ月間の原油調達コストを算定し、変動分を翌月の石油製品の卸値に反映しているが、この方法では、個別交渉で石油販社の抵抗を招きやすい。
欧米ではスポット価格などの変動に応じて日替わりや週替わりで卸値や小売価格が変わるのが普通。

電力料金の決定の仕組みと対比させて考えてみたいところ。