石油元売り各社の会計処理方法

日経記事が「石油元売り6月中間決算 会計処理方法で業績に明暗」はこの件をまとめている。有益。原油在庫の評価など会計処理方法の違いで明暗が分かれたとする説明。

1.総平均法 
期初の在庫額と期中の仕入れ額を合計して平均する。期中に原油価格が上昇すると、期初の割安な在庫による利益のかさ上げ効果(在庫評価益)が発生する
昭和シェル石油

2.後入れ先出し法
直近に仕入れた在庫から先に出荷したと見なす。売上原価が時価に近くなり、在庫評価益が発生しにくい。
東燃ゼネ

昭和シェルなど石油元売りの多くは、海外で調達した原油が日本国内に到着した時点の原油価格を基準に仕入れコストを計算する。
東燃ゼネは、海外で船積みした時点の原油価格を基準にしている。