書くべきことはあるはずだが

いつもありがとうございます。あざらしサラダさんの指摘に同感です。新聞社の行動綱領のようなものが日本はやや特殊なのかもしれませんね。あるいは新聞記者が自ら名乗らずに行動することの多い日本の慣行、慣習が特殊なのかもしれません。何か数週間前に日本の記者クラブは各新聞社の企業としての枠を越えて若手新聞記者を鍛える場だといった意見を読んで違和感を覚えたような気がしますが、新聞記者の皆さんそれぞれが自分の名前、評判を、まだ若いうちから賭して仕事をするといった風に変化していかなくてはならないのではないでしょうか。むろん、所属する新聞社が必要なsupportや場合によって保護は与えるとしても、何かそんなような気がします。

リンク: あざらしサラダ.

 しかし、この談話に書かれているように、読売新聞が本当に今回の事態を重く受け止めているのであれば、「報道倫理」について社説でまで取り上げて問題提起すべきテーマは、「TBSの盗用問題」ではなくて自らの報道倫理問題ではないでしょうか。
 私は、自社が「報道倫理」に関する不祥事を起こしているにもかかわらず、わざわざ他社の不祥事を取り上げて批判するこのような読売新聞の姿勢に、「本当に事態を重く受け止めているのだろうか」と疑問を抱いてしまいます。

 読売社説も、せっかく「報道倫理」をテーマに問題提起するのであれば、ぜひともこうした観点からマスコミ全体の報道スタンスが脱線していないか、を問うような問題提起をしてほしいと願ってやみません。