日経ビジネス「進化する口コミ」 :小林Scrap Book

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日経ビジネス「進化する口コミ」

今月の「日経ビジネス」は「進化する口コミ」、主にネットの口コミに関する特集。ビジネス誌に口コミの力が取り上げられることに、大きな波の到来を感じる。

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事例として取り上げられているのが、「きっと勝っど」の語呂合わせが口コミに載って受験生に売れたという(全然知らなかった)キットカットをはじめ、カカクコム、日産TIIDA BLOG東ハトの「暴君ハバネロ」など。後半は海外の口コミ販促事例(アメリカでは「Buzz」のほか、「WOM=Word of Mouth」という言葉も、口コミの意味で一般的なマーケティング用語になっているそう)で、最後の1見開きではマイナスの風評が広まりやすいという口コミのリスクにも触れている。

「ブログマーケティング」のようなツール志向の考えだけでは視野が狭くて、ネットを中心に起こる「口コミ」の力について正しく認識できない可能性がある。これからのマーケティングというかビジネス全般を考える立場にある人にとって、必読といえる。

この特集では、口コミの影響力が強くなった理由として、次の4つを挙げている。

1:マス広告の効果減退
氾濫する広告に対する不信感強まる

2:消費行動の保守化
必要なモノは全てそろっている中で、あえてする買い物で失敗したくないという意識の強まり

3:商品の複雑化
商品の機能が複雑で理解しにくくなり、他人の評価や体験談に頼ることが増えた

4:ネットが生活の一部に
検索の一般化、ブログや口コミサイトの活発化

(2005.05.13)