NIKKEI NET：国際米財務省、人民元改革を重ねて要請・中国人民銀と協議 ニュース
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【ワシントン＝小竹洋之】米財務省は9日、中国人民銀行（中央銀行）の代表をワシントンに招き、人民元改革に関する米中専門家協議を開いた。米側は改革の前提となる資本移動の規制緩和や国有商業銀行の経営改善などが進展したと強調、対ドル相場を事実上固定している人民元の変動幅を直ちに拡大するよう要請した。
米中両国は昨年2月から、人民元改革を目指す専門家協議を定期的に開催してきた。財務省は詳細を明らかにしていないが、米側は次官補代理級が出席したもようだ。
財務省のスポークスマンは協議終了後、記者団に「建設的な話し合いだった」と指摘。「中国は変動幅をすぐに拡大する準備ができている。今回の協議は人民元改革に進展をもたらした」と述べた。次の協議は今夏に北京で開くとしている。
米産業界は人民元改革の遅れにいら立っており、米議会では対中制裁法案の提出が相次いでいる。ブッシュ政権も国内事情に配慮して対中圧力を強めており、中国の自主努力による早期改革を重ねて要請する方針だ。 (09:58)
