マット今井の「実践トレードのつぼ」: たまには紹介を

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外為どっとコムの会員向けにデイリーのストラテジーを書き始めたので、最近はこちらのブログには、相場観のようなものをあまり書かなくなりました。

 会員以外の方もご覧になっていらっしゃるかもしれませんので、たまにはこちらに貼り付けしてご紹介したいと思います。

 ここ3日間のストラテジーを張っておきます。

20061226

「豪ドル円に上昇の余地?」

 昨日の海外はクリスマスのため休場でした。本日も東京は開いているものの、アジア(香港、シンガポール)やオセアニアロンドン市場が休場のためまだ本格化とまではいかないようです。本日のニューヨーク市場からいよいよ年末年始に向けて活発化していくことになります。さて、そんな中、今日はじりじりと円安が進行しています。まず、大きな注目としてはドル円の119円の攻防というのがここ1-2日の大きなポイントとなってくでしょう。

 それと今後、面白い動きとなってきそうなのが、豪ドル円です。以前ご紹介しましたが、豪ドル米ドルのチャートがいよいよ25移動平均線をサポートラインとして、底固めに入っているように見えます。まだ、上昇基調に入っていないので確信はできないものの、一気に上昇トレンドに入る準備の値動きという見方ができると思います。

 ニュージーランドドルは米ドルに対して先に上抜けして走っていますが、豪ドルがこれから後を追って上昇してくるかもしれません。注目しておきましょう。

20061227

「ドル堅調」

 さて、本日から本格的な相場の再開です。 

昨日はドル円がとうとう119円台に乗りました。12月は今のところ全体的にドル高の相場展開となっています。対円のみでなく、例えば、対ユーロでもドル高で、ユーロドルもじりじりユーロ安ドル高に向かって動いてきました。チャート上だけで話をすれば、1.3000というレベルもターゲットとして見え始めてきました。12月18日につけたここ1ヶ月の安値1.3053がまずは最初のサポートですが、このままドル上昇相場が続けばもう一段の下げもありえます。今日から本格始動する欧米投資家がどう動いてくるのが注目しておきたいところです。

ドルが上昇する場合は対円のみだけではなく主要通貨(ユーロ、ポンド、スイスフランなど)に対しても同様に上昇して、結局ユーロ円などの対円相場はあまり動かないという状態になることがよくあります。ドル円が119円台に乗ってきたのに、ユーロ円やポンド円が伸び悩んでいるのはそのためです。こういうときはドルの上昇に対して、下落の反応が鈍いオセアニア通貨などで円売りをしておくのが無難です。

20061228

「ドルの下値確認」

昨日は、時事通信社による「日銀が来年1月利上げの検討に入った」という報道によって市場に円高圧力がかかりました。(この通信社は前回の12月の金利据え置きをすっぱ抜いたところなので今回市場が敏感に反応しました。

また、アメリカの製造業協会が来年FRB0.5%利下げをするという見通しを示したことを材料にドルにも売り圧力がかかりました。

その結果、ドル円も11829銭まで下落しましたが、長くは続かず直ぐに上昇してきています。ユーロドルでも一時ドル売りユーロ買いとなりましたが、結局25移動平均線と上からのトレンドラインの交差しているあたりで、ものの見事に止められ反転して下落してきています。ドルの地合いはまだ強いと見ておきたいと思います。ただ、本日発表されるシカゴ購買部協会景況指数12月分には要注意です。前回、景気判断の分岐点とされる50を割り込んだことでその後、ドル売りが加速するきっかけとなりました。

 昨日お話したとおり、ドル高の環境ではオセアニア通貨での円売りは対欧州通貨での円売りより比較的有効と引き続き考えておきたいと思います。

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