人との出会いと別れ

お葬式。若い頃は、近しい人の葬儀はともかく、あまり関係のない行事でした。社会に出てしばらく、実家が遠いこともあって、出ないですませることが多かったと思います。職場の方は、普通かなり歳の離れた引退された世代の葬儀が中心だから、直接関係がありませんでした。
それが変わってきたのはここ10年くらいでしょうか。まだまだこれから、という60代の人達の葬儀、そして親類関係でもポツポツと。その中に同級生や職場の同年代の人達が混ざります。昔職場で上司だった人も入ってきます。取引先関係というのはあまりないようですが、これはおつきあいしている人達の年齢層にもよるのでしょう。

そして葬儀が相次ぎます。

葬儀があると、その人の写真を見つめながらお別れを言うようになりました。この別れの儀式をこなすと、何か一つのけじめがついたような気になります。人との出会いがあるとすれば、別れもこうやって主体的にけじめをつけておきたい、と感じています。そこで何か語りかけられたような気になることもあります。
人の一生というのは、人との出会いと別れの積み重ねです。きちんと行うことが、自分自身にプラスに跳ね返って、心の落ち着きをもたらすような気もします。