山崎補佐官が中国副首相に常任理入り賛同を要請 NIKKEI NET:政治 ニュース

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山崎補佐官が中国副首相に常任理入り賛同を要請

 【北京=進藤英樹】山崎拓首相補佐官は8日、中国の黄菊副首相(共産党政治局常務委員)と人民大会堂で会談した。日本外交には(1)国連中心主義(2)日米同盟堅持(3)アジア重視、特に日中友好の堅持――の3原則があると説明。国連中心主義は日米同盟と日中友好の方向性が異なる際の調整弁になるとしたうえで「日本が安保理常任理事国になれない場合、国連中心主義の比重が下がり、調整がきかなくなる」と指摘し、常任理入りへの賛同を求めた。

 黄副首相はこれには返答せず、台湾問題などでの日本の姿勢に懸念を表明。日中関係が緊張する中での山崎氏の訪中を評価した。中国共産党と自民党との交流を深めることで一致した。

 会談後に記者会見した山崎氏は小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題に関連して「A級戦犯分祀(ぶんし)は難しい」と述べた。 (21:00)